「 World Skills Australia 2006 」 ~時の流れ~
World Skills Australia踏み切る所の瞬間。
その自らの意思の中に自由が伴う。
一事悟る。
World Skills Australia 2006
Official Announcement of World Skills Australian Team
当日、会場で出迎えてくれたコーディネーターのオージー女性。
この方、実に人当たりが柔らかい。
大学でコミュニケーションスキルを専攻していたという。
彼女のオファーにより今回の機会が設けられた。
肝心なのは行動であり結果である。
彼女は忠実(まめ)に連絡をくれた。
真心誠実が強く感じられた。
私もこの意に答えたい。
何の変哲もないレンガ造りの一角の会場での演奏となる。
これから社会へ踏み出す職業教育訓練者の模範となる彼ら、彼女達の2007年日本で国際大会が開かれる“激励壮行会”といった感じの式典であった。
W.S.AチェアマンのBobは和太鼓に興味を示す。
いわゆるスティック(ばち)を使いドラムを叩く事に親しんでいる。
押し付けは意味がないが、本人が興味を持つ事なら効果がある。
コミュニケーションツールとしての話題が広がる。
“ずいっと”入ってゆく瞬刻。
最前列に、
Hon Gary Hardgrave MP大臣(Minister for Vocational and Technical Education)その横に、在シドニー日本国総領事館、
川田司総領事が参列されている。そして、数多くのメディア関係者の中での緊張感ある空気であった。
自分の中で、2006年日豪交流年に於ける幕引きとなる公式演奏と悟る。
今一度、丹念に見つめオーストラリアでの自己を現す
「“黒桶太鼓”」の意識と事象が絡み合う至誠通天。
大臣入場の際“篠笛”を奏(カナ)で、その後太鼓演奏に入った。
鉄筒、締、宮と“黒桶太鼓”もふんだんに使った。
(音が微妙にずれる)
“奏”が人に触れた瞬間、何かしら心が動く。
そして、太鼓の中に住む神仏様が天から降り、通天奏となる。
この鼓界、“機”ある度に“鍛錬”させて頂いている。
その瞬間がある。
切り捨てる決心と“黒桶太鼓”から始まった一歩に新たなアートを追い求めつつ終わりなき鍛錬が続く。
等価は地道に地味であり続ける。
そこには楽しみ方の多様化の発想が生じる。
結果は自らが背負う覚悟が要る。
合掌
23rd of November




天空